悠々とした朝
朝からパン買いに行こうとしたら、母に「お金の無駄遣いだあーだこーだ」と言われ、むっとしながら「今月は使ってないよ」と冷たく返してバタンと戸を閉め、最近の母はちょっと構い過ぎだとごちながら悠々と散歩した。
パン屋に着いたら、クローズド。
ありゃりゃ。
中古ショップの水槽が気になるが置き場所がないので無視。あんなでかいの置けまへんがな。
母が体よく弟を押し付けてこようとするので、そっとお断りしておいた。あんたらの生み出した怪物でしょう、あんたらで処理しなさいな。
私は家族の犠牲になったし、あいつの犠牲になる所存はないつもりにて。
ちょっと塩辛い今朝は、帰ってきて母に「気持ちはわかるけど、自分の楽しみくらい自分で選ばせてね」と一言言って終いになった。
優しく、優しくね。
できたら今日を楽しみたいじゃない。
自転車に乗ったおじさんと親子をしゅーっと避けて、道譲る私は余裕のよっちゃん。
行きしに自販機の裏からしゅっと顔を出した媼ありて、不思議に思い覗いてみたら箒でせっせと掃いていた。
この人も、寂しい人なのかしら。
そんなことを思いながら、誰よりも寂しいはずの私が行くよ。
今日から走るつもり。でもお天気次第、気分次第。
体はもう軽いから良いのさ。
それより今日という日曜日を楽しみたいじゃないか。
では。