冷えた夏みかん

日々妄想、問答。

大丈夫だよ、何も起こらない。

懐かしい話をしていた。

 

昔の話だ。

そこにいた人々の話を、していた。それから私が如何に愛情深く育てられたかを、実に深く考えた。

どんな人たちがいたかとか、そういったことは書かない。ただ、今も元気に過ごされていることを願う。

 

この世界の片隅に、と書いて、まるであの映画じゃないか笑と一人笑い泣きした。ほろりと自然に涙が溢れた。

 

言葉が出ない夜は、そっと寄り添う気持ちになって家族の傍にいる。ただ、一緒にいる。

出来るだけじっとして、余計な口を利かず、どうしているかをじっと見る。

 

昼間はただ、節制していた。この口に入る物、出て行く言葉、大切に扱わなくてはならない。溝に捨てる訳にはいかない。

 

どうしても強く出なければいけない場面が幾つもあった。

ただ、これからはそっと誰にも寄り添える人間になりたいと、そう誓った。