私はその日悟った
私は悟った。
デブであると。
その日、というか今日は特別尻の形が丸まって見える普段100%履かないパンツで大阪に来た。
そして主治医と話し、何か言わなければとやたら重たい話をしてまた迷惑を掛けて病院を出た。
左足は水虫になりかけてて痒いし、時間もあるしで私は森見登美彦の夜は短し歩けよ乙女の文庫本を持って近くの川沿いの公園に行き、読みだした。
太ってる女が気持ち悪い柄入りのパンツ履いてパンパンのゴリラみたいな肩して乙女チックに本読んでる。しかも前髪ぱっつんで眼鏡かけて。
近くの人が、笑った笑った。鳩も寄って来た、猫も寄って来た。爺さんも作業中の兄ちゃんも太ったレイディと年老いたポメラニアンも寄って来た。
彼らはきっと、毎日そこで過ごすのだろう。だから優しい時間だった。
私はあんまりポメがハァハァ言ってるのでニコニコしながらレイディをじーっと見つめていた。
ようやくトイレができて、ホッとしてレイディは帰って行った。
その後私も帰宅し、母に三百円借りて中島らものガダラの豚3冊古本屋で買った。
こちらに来てから二度目の来訪であり、目をつけていた。
ヤフオクで中島らもと検索したら、宝島など出てくる出てくる、オモチロソウな宝の山が。
被れたい。
では。