さてさて、100円でどう乗り切ろう。
うーむ、どうにもくさっとしていたらしい。
私は先ほどアップした記事を読んで、今日は反省会だな、と思った。
朝の運動に、弟を誘ったら奴はタバコ買ってくれ〜タバコ買ってくれ〜とにべもない。
なら帰れやお前!!と突き放し、帰ってもらった。
さてさて、ポケットの中には100円のみ。
どう過ごそうか。
私はまず駅前のデパートに寄り、手芸コーナーをぐるりと見て、「私が赤ちゃんになんか作っても受け取ってくれないだろうな」と現実を噛み締めた。
それから100円で買える毛糸を探したが、どうにも、安くても120円。
くっそー、惨敗だわ。
それから駅まで歩き、景色を見て、ああ木の影と日向が美しい、歩いてきた老夫婦のなんと朗らかなことか、と目を細める思いでこの綺麗な街を見て、それから駅中に入り、ミスドに寄った。
一個37円のドーナツの綺麗なのを2つ選び、レジに行くとええと、幾らと言われたか、とにかくおつりは26円だった。
1円だけ募金箱に募金して、カッコつけてフォークは一緒に入れて下さい、袋はいりません、手持ちで、と店を後にした。
この街のミスドの人マジで綺麗。
それからデパートに戻り、25円で買えるもの、25円で買えるもの、と探し、牛肉コロッケと絹ごし豆腐を比べて、もやし19円も捨てがたかったが、来られなかった弟のおやつということで、コロッケにした。
優しそうなお姉さんのレジに行く。
やっぱり愛想が良かった。綺麗で笑顔の人は皆愛想が良い。器量良しと言うんだ、こういうのを。
それから駅前では貴重な立ち読みの出来る本コーナーで思う存分立ち読みをした。
あれを読みこれを読みし、映画情報を主に見て、それからやっぱり大阪の古着の本などが置いてあるのを見て、この街は西軍なり、と思った。
昔に縁ある歴史あり。ちなみに隣の港町は東軍で、昔この街が攻め込んで、攻め込んだのに負けたらしい。
以来続く因縁ありて、どうにも喧嘩ばかりしている。よく子供の頃港町の子とどちらが都会か口喧嘩した、と母が言っていた。
さて、読んでいるとシニアセールというのが始まり、それ目当てに爺ちゃん婆ちゃんがたくさん集まってきた。
それも知らずに読む、読む。
ふと、足を止めた御仁有りて、最初は別の棚、次に私の際どい近くの棚を物色したので、ここは、と思い、わざとばさっと本を戻して「気い悪」とつぶやいて去ってやった。
厚化粧の頭のおかしなおばはんだった。
ああいうのが意外と太いパイプ持ってて頭よかったりするんだよな。あの見た目も計算づくの不快なものだろう。
まあまあそんな田舎の陰謀ありて、そんなことしてるからこの街はダメダメなんだと思い、昨日の父との会話を思い出した。
「この街は、ダメダメやで〜、将来性無い!」
父はそう言い切っていた。
愛すべき要素もたくさんあるけど、人によるからね。しゃーないわ。
ま何時迄も続けなさいよ、愚か者のパレードを、と私は置いてけぼりにする心境にて、まあ住まわせてもらってるんだから良い事も書いてあげますとも、任せときなさいなとトンと右手でリズムを取った。
帰るといとこと赤ちゃんがいた。
まあ良い土産になったわーと、ドーナツを皿に出したが、しまった、私の前じゃ食べづらいだろう、袋に入れっぱなしにしとくべきだったと後の祭り。
まあ流行りのバンドが大阪に来ていた話などして、また赤ちゃんを預かると請け負った。
そのスウェットお洒落だねーとまだら模様の入ったスウェットを褒めると、「え?これ毛染め」と皆に笑われた。
「黒染めくらい安いわな」と中学時代の名残有りて、思い出の意外と詰まったスウェットなり。
赤ちゃんは犬を怖がらない。犬も赤ちゃんを警戒しない。
良い関係になってくれることを望む。
ああ、74円だ、ミスドのドーナツ。
祖母と母が食べた。
美味しかったとのこと。
追伸、デパートでおばはんを追っ払う際、ぶつかっちゃったおじいちゃん、ごめんなさい。