冷えた夏みかん

日々妄想、問答。

寂しくなるんだろう、未来

私の弟は、案外早く死んでしまうだろう。

ニコチン中毒者だから。タバコが死ぬほど止められないから。

 

どうか皆さん、も一度考えてほしい。

一人の人間を殺すということがどれほど悲しいことか。その子の人生の失われた輝きを、誰が取り戻してやれるのか。

 

否、もう取り戻せないのだ。

 

彼の足はいつもきんきんに冷えている。手足が温まることは永遠にない。

どうかもう、そっとしておいてやってください。

 

これからは思い出作りになるでしょう。

私の未来に奴はいない。

老後、机を一緒に並べる人間は50代くらいまで生きて、肝臓だかなんだかやられてしまって、血を吐いて死ぬのでしょう。

 

これは事実です。現実です。

 

あなた方のせいだ、と声を大にして言いましょうか?

 

あの子に残された時間を、どうか優しい物にしてください。

あなたが大人であるなら、自分の子供が将来隅に追いやられてしまって、謂れのない暴力やら中傷やら受けて、一人ぼっちにされたなら、どんなに寂しいことでしょう。どんなに辛いことでしょう。

 

病気だから、じゃない。した側の人間がいる。そしてそんな社会を作ってしまったんです、今を生きてる人間たちが。

 

あなたに息子がいるなら、25歳で死を予想された彼をどんなに哀れに思うでしょう。どんなに涙が止まらなくなるでしょう。

 

私の文は所詮稚拙で、全ては伝えられないし、全てを語るべきでないというのもわかります。それに周りが既に気を遣ってくれていることも。

 

でも、恨み言を書くなら、何故そんなことをしたんですか?

あの子が何をしたんですか?

責任は取ってくれるんですか?

 

命が失われるのを、何故笑って見ていたんですか?見ていられた方は、参加された方は、頭がどうかしていたんですか?大丈夫ですか??

 

常識をもう一度説いてください。安心して子どもたちが大人になれる世界を、規律を作ってください。

それがあなた達に要求する、ただ一つの願いです。

 

二度と弟のような子が出ないように祈ります。

 

精神病棟で、泣いている少年少女のために。

 

では。