どうか幸せになってください。
私の献身が、いつか貴方を救うなら、私は貴方の靴下になりましょう。
汚れる地面と傷つける靴からあなたを守ってあげる。
私の献身が貴方の自尊心を守るなら、喜んで下敷きになりましょう。
貴方が生まれた日、私は貴方のお母さんに、たくさん救われて来た日のことを思い出したのです。
私がとことんダメだった頃、貴方は寄り添ってくれました。
裏切ったのは私。
だから私は例え馬鹿だと言われても、貴方に一生の恩がある。
貴方方を生涯かけてお守りしましょう。
まだ幼い貴方、やることが可愛い貴方。
私は貴方方が来てくれるのが何より嬉しいのです。
はっきりと形には出来ない。でもおやつを奢るとか、そういうことは出来るから、だからどうか気を許してほしい。
私は所詮唐変木、ただ一日ポカポカと陽気に当てられていれば満足なのです。
私は何者にもならず、ただ貴方にちょっとお馬鹿にされて、そうして笑っていましょう。
ほのぼのと続くならいいじゃない。それもありです。
猫のように生きたいのです。
貴方が私の取り扱いを早く学習してくれることを心より期待します。
だから喧嘩だけはやめよう。
私の献身が日々を繋ぐならば、私は喜んで身を捧げましょう。
貴方方が笑っていられる、そんな明日を夢見ています。
新しい命のためにも、裕福になってください。
私は独り者だから、貧乏しては夢・希望語るばかり。
貴方方の助けになるなら、喜んでこの身を捧げましょう。
秋の夜長に、徒然思う根無し草の語り。